絹織物と食通の町、リヨン
リヨンは、紀元前一世紀からガリアの首都として栄えました。
フルヴィエールの丘には、ノートルダム・ド・フルヴィエール大聖堂がそびえたち、リヨンの町を一望することができます。この同じ場所に、紀元前一世紀にはローマ都市が建設されていました。現在の大聖堂は、ローマ時代のフォーラムの上に建っているのだそうです。すぐ近くには、古代劇場があり、隣にはオデオンと呼ばれる音楽堂があります。このあたりはローマ時代の町の中心でした。時代が下るに連れて、人々は丘を降りて、ソーヌ川沿いに住み始めます。
フルヴィエールの丘のすぐ下にはルネッサンス期の旧市街が広がっています。24ヘクタールの旧市街には、12世紀のサン・ジャン大司教教会もあり、
世界遺産に登録されています。
15世紀前半には、ルイ15世が自由市の開催を許可し、ヨーロッパ中から物資が集まり、ヨーロッパ有数の交易地として繁栄します。15世紀後半には絹織物が伝えられ、現在でもリヨンは絹織物の町として知られています。この自由市にはヨーロッパ各国から商人が集まり、各国の貨幣を両替する必要があったので、両替商、銀行が設置されました。現在でも、フランスの主な銀行の本店はリヨンにあります。
こうして中世以降、リヨンは文化、経済の中心として発展を続けます。
現在では、パリ、マルセイユに次ぐフランス第三の都市です。
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